毒言独語
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本カバー 毒言独語 著者:山本夏彦 発行:実業之日本社
書籍名 毒言独語
シリーズ 単行本
著者 山本夏彦
初版発行 昭和四十六年九月十日 〔1971年〕
紹介版 昭和四十六年九月十日 初版
発行者 増田義彦
発行所 実業之日本社
番号 1036−400041−3214
定価 600
206
印刷 大日本印刷
製本 共文堂
装幀・カット 梅田英俊
初出誌 「週刊朝日」
かいつまんで言う  「週刊朝日」に書いたものを実業之日本社から出版したもので、その組み合わせもユニーク
だがこれしかない。この本も探してもなかなか見つからない。
 装幀も今の時代に無いもので、また本文中にカットが挿入されている。山本夏彦氏の本では
唯一ではないか。週刊誌に書いたとあってコラムの長さが丁度好く、初期の作品の中では、
一番読みやすいものかもしれない。
 それでも、本書「問答無用のこともある」には『近ごろ、親子夫婦のくせに、何事も話しあうと
自慢する家庭がふえた。怪しい家庭である。箸のあげおろしまで、一々問答するのかしらん。』
と怪しいことを述べている。
 もの凄く古い本かというと本書「ぷいとやめる社員がいる」では『キャンディーズの持ち歌で
これで彼女たち三人は世に出た。』とあるので、その時代である。
 そして、かの有名な「何用あって月世界へ」のコラムがあり、『「何用あって月世界へ」これは
題である。「月はながめるものである」これは副題である。そしたら、もうなんにも言うことがない
のに気がついた。」』後の植田康夫氏が選者を務めた本「何用あって月世界へ 山本夏彦
名言集」のタイトルとなったもので、ファン必読のコラムであろう。
 そのうえ「平和なときの平和論」もあり『平和なときの平和論―と聞いただけで、読者は私が
何を言いたいのかお分りだと思う。』と絶妙で珠玉のコラムが散りばめられている。
 また「税金ドロボウにもいわせてくれ」では、自衛隊のことを『完全武装した一大集団を、
故なく凌辱するとどうなるか、私たちはそれしきの想像力も持たない存在である。』と漠然とした
不安を駆り立てることを、さりげなく書く。
 贅沢な本ではある。
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本カバー 毒言独語 著者:山本夏彦 発行所:中央公論社 Amazon.co.jp の『中公文庫 毒言独語』を見る
シリーズ 中公文庫
印刷 昭和五十五年四月二十五日
初版発行 昭和五十五年五月十日 〔1980年〕
紹介版 昭和五十五年五月十日 初版
発行者 高梨 茂
発行所 中央公論社
ISBN 1195-690188-4622
定価 340
269
製版印刷 三晃印刷
カバー トープロ
製本 小泉製本
カバー 早坂 信
初出誌 『毒言独語』 昭和四十六年九月 実業之日本社刊
「たった一人のキャンペーン」
 「毎日新聞」昭和五十二年十二月五日号から五十三年十月三十日まで 連載
 (毎週月曜朝刊)より
解説 なし
かいつまんで言う  本文庫本にも「あとがき」があるが、文庫本のあとがきであり、単行本のあとがきとは違う。
 単行本では『一頁に収めるに追われ、短兵急にすぎて、笑いに乏しいのではないか。はじめ
「笑わぬでもなし」と題して、版元の賛成が得られなかったのはこのためかと案じている。』とある
が、「笑わぬでもなし」という題名の本は、後に文藝春秋より出版されている。同じく『少しでも
笑ってくれる人があれば幸いである。』とあるが、この笑いはどう表現すれば適切な笑いなのだ
ろうか。
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本 Amazon.co.jp の『中公文庫 改版 毒言独語』を見る
シリーズ 中公文庫 改版
改版発行 2003年9月25日 〔平成15年〕
紹介版 2003年9月25日 初版
発行者 中村 仁
発行所 中央公論新社
ISBN 4-12-204262-3 C1195
定価 590
311
印刷 三晃印刷
製本 小泉製本
カバー画 前田昌良「中世の街にひそむ僕」(2001年、油彩)
カバー 中央公論新社デザイン室
解説 石井秀夫
かいつまんで言う  改版は、活字ポイントが大きく行間も広くて読みやすくなっている。
 改版は同じ出版社の同じ本でも42頁も多い。その上に中公文庫の初期作品の改版シリーズ
4冊は、本カバー画も落ち着いた上品さですっきりとした仕上がりである。
 中公文庫にはまだまだ前期の作品で絶版となった文庫本が多数あるが、改版シリーズの
発行は2003年10月で止まっている。もう他は出してくれないのだろうか。
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本カバー写真には関係各位の著作権保護の為に透かしを入れていますので、御了承及び御注意下さい。
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