「夏彦の写真コラム」傑作選(1)
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書籍名 「夏彦の写真コラム」傑作選(1) 1979〜1991
シリーズ 文庫本
著者 山本夏彦
編者 藤原正彦                    今、 話題の「国家の品格」をAmazon.cp.jpで見る
初版発行 平成十六年三月一日 〔2004年〕
紹介版 平成十六年三月一日 初版
発行者 佐藤隆信
発行所 株式会社 新潮社
ISBN 4-10-135017-5  C0195
定価 438
266
印刷 大日本印刷株式会社
製本 憲専堂製本株式会社
カバー装幀・装画 唐仁原教久
デザイン 野田あい
写真撮影・提供 田沼武能 向田せい  
共同通信社 時事通信社 文藝春秋 読売新聞社 新潮社写真部
初出誌 「やぶから棒」〜「世間知らずの高枕」
かいつまんで言う  「夏彦の写真コラム」傑作選シリーズ2冊の第1冊目。
 新潮社から刊行された単行本6冊から100編を選び、再編集したもの。
 当然ながら、選び再編集したものだから新作はない。
 また文庫本のみで、単行本はない。
 単行本と収録作品は次の通りである。
    『やぶから棒』      (11〜52頁)
    『美しければすべてよし』(53〜91頁)
    『不意のことば』     (92〜130頁)
    『世はいかさま』     (131〜179頁)
    『良心的』         (180〜218頁)
    『世間知らずの高枕』   (219〜257頁)。
 編者は藤原正彦氏であり其れによると、「夏彦の写真コラム」は『スタートは昭和五十四年七月
五日号で、最終は命日の翌日、平成十四年十月二十四日号である。
 この間、最初は四百字詰めで二枚ほど、昭和五十七年あたりからは三枚ほどの原稿を、亡く
なった年に胃全摘手術で三ヶ月ほど休んだ他は、一度も締切りを破ることなく書き続けたという。
満六十四歳から八十八歳まで』である。だが、少し考えると分るがTBS系「さんまのからくり
テレビ」を見てご覧。どっちがどっちなのかは知らないが老人をああして映している。
 氏はダメの人ではなく、根は情熱の人である。世を憂い、世に警鐘を鳴らし、鳴らし続けて我々
はこのありさまである。何かを壊し、何かを潰し、何かを崩し、何かを踏み躙り、何かを捨て、
何かを切り、その上、山本氏さえも失った。
 いつまでも、いつまでもあるものはない。それは物であり、それは者であり、それは国であり、
それは世界であり、それは宇宙でもである。あるものはない。ないものもない。ひとつ確実に
云えるのはもう新しい山本夏彦のコラムはないということ。
 それは我々が新しい羅針盤を築かねばならぬということ。
 私達は絶望と云う新しい時代に突っ込んでしまったのだろうか。
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