漢字検定 完全征服への道
漢字検定 準1級 奮闘記 まとめ
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 平成19年度 第1回 準1級の漢字検定の結果をまとめてみます。
 結果的には、合格できましたが、本人としてはもう少し高得点を狙っていたので手放しでは喜べません。
 また、解答した漢字の書き方の「はね」で正解とされなかったものが3問6点もあり残念でした。
 とりあえず今回の結果を、得点の割合で、本人分・全受検者平均・合格者平均を見てみます。
        (合格者平均は受検結果のグラフから読み取ったもので、多少誤差があります。)
得点表
 一番に気が付く事は、全受検者の得点が低いと云うことです。大体で平均6割です。問題の「共通の漢字」
「誤字訂正」問は5割取れていないし、「四字熟語 書取り」問も5割以下です。また、全受検者の平均は合格
者の平均点と比べ点数としては2〜3割低いのですが、「四字熟語 書取り」問は4割も下回っています。
「共通の漢字」「誤字訂正」問は、皆が得点しにくい設問ですが、「四字熟語 書取り」問は学習すれば高得点を
狙えます。逆に言えば「四字熟語」問題で8割を得点できるレベルにならないと、準一級の合格は難しいとも
云えると思います。「四字熟語」問題は学習すれば確実にレベルアップするのに対し「共通の漢字」「誤字
訂正」問は、問題によっては8〜10割も可能ですが、反対に2〜4割しか得点できない可能性も十分あります。
「共通の漢字」「誤字訂正」問を6割程度しか得点できない時でも、合格できるように対策しないと涙を呑む
可能が高くなってしまいます。
 本人分を見ると、御蔭様で全受検者平均より低い出題形式はありませんでした。やはり、苦手な設問があると
辛いのが分ります。前回は、「対義語・類義語」問が苦手でしたが、学習することで苦手意識は払拭でき、逆に
得意の設問となっていました。学習の効果が顕著な出題形式なのです。
 次に気が付くのは、問題の「四字熟語 意味と読み」問題です。合格者平均が約8割は意外でした。流石、
合格者ともなると学習範囲が広く、落ち着いて受検しているのが分ります。今回はかなり広く学習した人か、
冷静に考えることができた人でなければ、8割は難しい気がしたのですが、合格者は、やはり違います。一体
学習範囲はどんな広さなのでしょうか。
 3番目としては、「誤字訂正」問ですが合格者平均が8割で、本人が6割。問題は5問ですから、合格者は
4問は正解に辿り着いたことになります。しかし、本人は落ち着いて考えても3問正解がやっとだったレベル
でした。けれども「誤字訂正」問が6点は有り得ますから、どこかで挽回するしかありません。
 合格者平均を見てみると、「共通の漢字」問以外は、ほぼ8割を超えています。合格者の平均ですから当り
前と云えば当り前ですが、合格という栄冠を勝ち取るには、漢字力全体のレベルアップが必要です。
また、本人分と較べると合格者平均の方が明らかに高得点ですが、本人が書いた漢字で不正解となったと
いう6点を加えれば、ほぼ同得点となります。これは、今までの感想は、合格者平均の感想と大差ないと理解
して頂いてもいいと思います。現実としてタラ、レバを言っていても仕方ないのですが。
 次にレーダーチャートで結果を見てみます。
得点レーダーチャート
 本人分で、前回はかなり歪な円形でしたが、今回はかなり円くなりました。本人としては得意と考えていた
「四字熟語 意味を読み」が6割しか得点できなかったのは悔しいですが、まあそれが検定です。また、意外
なのは「共通の漢字」問の得点が低いことです。今回は落ち着いて考えることができたら満点も難しくないレベル
だったと思いましたが、皆さん苦手としています。今後も、正解は常用漢字ですから、そんなに難しい問題が
出る訳がありません。まだ、参考書や問題集が対応していないので、有効な対策は微妙ですがあまり恐れる
必要はないと思います。落ち着いて取組むことが一番です。
 全受検者平均を見ると、やはり円形が小さ過ぎです。しかし、これが合格率約10%の現実です。だが、折角
準一級を受検しているのですから、もう少し対策を考えないと道は険しい儘です。一つ言えるのは「共通の
漢字」「誤字訂正」問を、運良く上手く乗り越えたら合格できるレベルでは辛いと思います。運に頼っていては、
幸運の女神はなかなか微笑んではくれません。
 次に、前回の検定と比較してみます。
前回との比較
 本人分以外は、平均ですからあまり違いはありませんが、全受検者平均は全体にかなり得点アップして
いますが、合格者平均は余り違いがありません。合格率も微増程度だと考えられます。
 それに較べ本人分は、かなり違いがあります。本人として前回と比べたら大幅に実力が向上にしていると
考えていたのですが、意外と大したことはありません。
 「表外の読み」問は今回は満点でしたので、当然ですが、「誤字訂正」問は前回が酷かったからそれ程褒め
られたものでもありません。
 やはり一番は「四字熟語 意味と読み」問です。前回でも満点を得点できていた設問が6点です。残念ながら、
この問題のダメージを引っ張ってしまったのも、思い通りの結果が出なかった原因だと思います。まだまだ奥は
深いものであり、謙虚な学習が必要でしょう。
 後から考えると、前回の検定が合格まであと21点。今回は合格点から+2点。その23点をアップする為の
学習は、大変遠い道の様な気もしていましたが、振り返ると有意義な時間でした。自分の実力が向上していく
実感を感じる体験は快感でもあります。漢字を無心に書く行為も、決して辛いだけではありません。
 発見として漢字検定ですから当然といえば当然ですが、書いた漢字の採点は意外と厳密であるという事です。
自己採点で168点あったので、6点減点でも162点ですから結果オーライですが、これが自己採点165点で
したら大変でした。これから受検する人も、練習の時は意識して「とめ・はね」に注意して学習して、書いた漢字で
不正解とならないよう気を付けたいものです。
 最後に、今回不合格となった人も、準一級であれば必ず合格するという意思を継続できれば、合格への
道はそれ程険しいものではないと思います。ある程度まで道を登れば、突然視界が開けます。それは、あと
一歩の可能性は十分あります。「継続こそ力也。」であり、今後の健闘を期待します。
 また、今回見事合格した人は、この勢いをそのまま持ち続けて漢字検定一級合格を目指しましょう。準一級
合格の道を歩めた人には、必ず一級合格への道が拓けることを信じて。
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