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■出題内容 |
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配 点 : |
・1問2点・5問=10点 |
範 囲 : |
・常用漢字全部と準1級配当漢字。 |
内 容 : |
・問題文章中で間違って使われている同じ読みの漢字一字を訂正する書取り問題。 |
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「同じ読み」なので、字形が似ていても違う音訓の漢字は出題されない。 |
傾 向 : |
・問題によっては簡単だが、誤字さえ分らない問題の可能性もある。 |
■注意事項 |
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・個人個人の漢字力が試される問題形式となっている。簡単に感じれば、漢字パズルと |
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同様で楽しいが、誤字さえも明確に発見できないと落胆の度合いは大きい。 |
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・その上に、有効な受検対策が難しい。漢字の読みや書き問題であれば、練習をすれば |
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する程ストレートに学習効果は高まるが、本問題は微妙である。大体練習問題も少なく |
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あっても、それが検定で出題される可能性は低い。特に、過去問題が再度出題されるとは |
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考え難く、過去問題を行なって感性を磨くのは有効ではあるが、直接得点には結びつか |
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ないのが残念である。 |
■勉強・攻略法 |
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・『完全征服』と並んで評判が良いのが、高橋書店の『漢字検定準1級〔頻出度順〕問題集』 |
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【以下『頻出度順』】であるが、実はかなり古い本である。2006年9月5日発行の本を |
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基に記しているが、「誤字訂正」問題がない。分る範囲の平成14年度には、もう「誤字 |
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訂正」問は出題されている。また、2級の『頻出度順』では「誤字訂正」問題が掲載されて |
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いるし、その問題数はAランクが56×5=280問。B、Cランクが56×
2×2=224問で |
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合計504問。問題が1行なので、誤字が直ぐに分ってしまうのが残念だが、訂正が肝心 |
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なので、大変に役に立つ問題集であったが、準1級では対応していないのである。 |
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・準1級と言えども、『頻出度順』であれば、かなり多数の販売が期待できると考えられるので |
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是非、最新版への改訂を期待したい。それは「共通の漢字」問にも対応したものであれば |
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最強のものとなるだろう。また、1級の『頻出度順』も期待したいものである。1級用の最適な |
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参考・問題集を出版したら、意外と需要はあると考えられる。受検者も受検対策にとまどって |
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いるのであり、『完全征服』以外に、これ1冊!の本があれば受検者も助かるし、漢字検定の |
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より発展も期待できる。その願いを叶える一番近い位置が高橋書店であると信じたい。 |
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・『完全征服』では、「誤字訂正」問は対応しているので、こちらの方が新しい。しかし、 |
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『完全征服』も過去問からの再録なので、『過去問題集』を行なっていると同じ問題と |
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なってしまう。『完全征服』では問題が、60問掲載されていて「誤字訂正」問への要領を |
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掴むには最適である。 |
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・受検対策として意外と役に立つのは、誤字が似たような漢字になることが多いことである。 |
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2級の定番では「高謄」が「高騰」や、「幣害」が「弊害」。準1級では、「陶汰」が「淘汰」や |
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「洞屈」が「洞窟」、「壁地」が「僻地」や「才援」が「才媛」など、似たような漢字が思い付く |
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熟語はかなり怪しい。しかし、こうして熟語を抜き出すと、2級も準1級も区別はつかない。 |
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つまり準1級でも、2級の『頻出度順』の「誤字訂正」問は役に立つのである。 |
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・どこまで直接の受検対策学習が、役に立つのかは分らないが、2級の『頻出度順』を持って |
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いる人は、もう一度は『頻出度順』の「誤字訂正」問で得点のコツを掴みたい。 |
■受検感想 |
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・自己採点:6点/10点 ・実際の得点:6点 ・全受検者の平均点:4.8点 |
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・上手くいくと満点をとれるが、下手をすると0点の可能性もある本問題を、満足できる出来で |
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乗り越えることができらた、後半戦の弾みがつくので重要である。 |
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・しかし、最初に見て誤字がわかったのは2問のみ。何か嫌な予感がする。ある程度、考える |
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事が必要な問題は後で行なう事として保留して行ったが、やはり気になる誤字訂正。 |
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・余り褒められた出来ではなくとも、一通りできて戻って考えても分ったのは、もう1問のみ。 |
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誤字は分ったが訂正する漢字が分らないのが「冥服」。「服」が違うのは間違いないが |
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肝心の「福」が思い付かない。全く浮かんでこないのである。まだまだ底が浅いのである。 |
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・もっと酷いのが、「〜斡旋で彼此の主張の懸隔を縮めるべく接衝の場が〜」の「接衝」。 |
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多分「接衝」であろうとは見当がついたが、「接」が誤字なのか、「衝」なのかが分らない。 |
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時間も少なくなってくるし、まだ保留してある問題もあるので、思い付いた漢字を書くしか |
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ない。そこで解答したのが「接渉」。「折衝」とは程遠い熟語となったのであった。 |
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・結果的には、合格できたので好かったが、受検中はかなり気分を沈ませる出来であり、 |
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修行の道は遥か也を実感したが、次は気を取り直して得意の四字熟語へ。 |
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