漢字検定 完全征服への道
漢字検定 準1級 奮闘記 四字熟語
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■出題内容 .
 配 点 : ・問1 1問2点・10問=20点
 問2 1問2点・5問=10点  合計30点。
 内 容 : ・問1 四字熟語の2文字が示され、後の2文字をひらがなの選択肢から選び漢字に直す。
    示されるのが上2文字問題が5問で、下2文字問題が5問。
    選択肢は、10語なので親切ではある。
・問2 解説・意味にあてはまる四字熟語を選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記す。 
    問題は5問で、選択肢は8語。しかし、読み問題で1問2点なので美味しい。
 傾 向 : ・問2は読み問題で配点2点なので、尋常でない程難しい。
■注意事項 .
・「四字熟語」問が難しいと言う声はよく聞くが、日本人の感性にマッチしているものであり
 学習に値するものではないだろうか。確かに準1級程度となると、かなり難題、難問となるが
 日常生活で、全くお目に掛からないものでも無い。
・最近の過去問や参考書・問題集を調べると出題対象は約300語か。実は「四字熟語」問が
 一番好きで、学習していても全く苦にならないし、結構楽しいので受検対策として、300語を
 重点的に暗記。受検直前には、その300語は書ける様にもなっていた。
・しかしである。問2である。解説・意味にあてはまる四字熟語の読みをひらがなで書く問題で 
 あるが、問題は5問。選択肢は8語。「共通の漢字」問と同様で意地が悪い。まあそれは良い。
 その選択肢の8語が尋常ではない。特に難しい漢字が使われている訳ではない。
・しかしである。8語の内、見たことがある熟語が3語。つまり、5語は初めて見る四字熟語である。
 問題が5問で、選択肢が5語であれば、まだ良い。しかし、選択肢は8語。識っている熟語で
 解答できるのは2語。それは、3問を知らない5語から選択すると言うことである。
・漢字検定は、7級以上は検定時間が60分。2級受検の時は、悠々で受検終了を待っていたが
 準1級となると時間が足りない。特に、標準解答が受検後に配布されるので、普通は自分の
 解答を問題用紙に書いて自己採点する。また、解答の漢字は「くずした字や、乱雑な書き方は
 採点の対象外とする。」であり、「はね・とめにも気を配って書きましょう。」である。
・で、出題は過去問対策も通用しない四字熟語である。増してや、選択肢の「鶴髪童顔」は
 漢検協会発行の「漢検 四字熟語辞典」にも載っていない。別に「漢検 四字熟語辞典」に
 掲載されている四字熟語を出題するという規則がある訳では無いので、いいのではあるが
 ある程度バランスが必要ではないだろうか。
・漢字好きを、漢字嫌いするほど、理不尽に難しくする必要はないだろうに。
■勉強・攻略法 .
・「四字熟語」の学習で一番は、あまり話題にならないが、異常に題名が長い白帝社発行の
 『連想する・読める・覚える 漢字・二字・四字熟語学習シート』【以下『学習シート』】である。
 「四字熟語」篇以外も詳しくて、これ1冊をじっくり行なえば合格間違いなしの造りとなって
 いて、『完全征服』や『頻出度順』のように問題がばらばら出題されるのではなく、系統だって
 学習できるようになっている。
・特に「四字熟語」篇は、四字熟語が五十音順に「読み」「意味」「四字の分析・解説」が264語
 掲載されていて、「意味」と「四字の分析・解説」のポイントが高い。四字熟語の意味を知り
 その背景や詳細を知ることは、記憶の定着に非常に有効であり、反対にただの丸暗記では
 直ぐに忘れてしまうものである。
・上記の覚えた300語は、『学習シート』の264語+『完全征服』や『頻出度順』に掲載されて
 いた36語である。流石に300語を覚え書けると、平成19年第1回目の問1は全て網羅して
 いる。しかし、問2の読み問題は5熟語も入っていない。しかし余程時間がある人や満点を
 狙っている人以外は300語程度で問題ないと考えられる。300語書けるのも以外と大変です。
・しかし、それでも足りない人は『漢検 四字熟語辞典』で、準1級配当の熟語の読みと「意味」を
 覚えることしかない。四字熟語が何級配当か載っているのは『漢検 四字熟語辞典』しか無い
 からである。
・結果的には、『学習シート』は「四字熟語」篇以外は一通り目を通しただけであったが、準1級
 は『過去問題集』を最初行なって、その出題形式や難易度を確認し、次に『学習シート』で、
 基礎からじっくり学習し、『完全征服』と『頻出度順』で記憶の定着を確認し、受検直前に読み
 問は100%、書き問題は90%を目標に学習を進めたら合格間違い無しであろう。なかなか、
 ここまで対応できない。逆に言えば、ここまで出来る人は準1級には合格できる人である。
・準1級を合格し1級を目指す時、上記の本の内『過去問題集』と『完全征服』は1級に対応して
 いる。(『過去問題集』は1級と準1級で1冊。)しかし『学習シート』と『頻出度順』は、1級用は
 用意されていない。この2冊が1級用を出版されたら、1級の受検者や合格者は大きく伸びると
 考えられる。だが、現在の1級の受検者数を考えたら『頻出度順』は兎も角、『学習シート』に
 期待するのは無理であろう。
■受検感想 .
・自己採点:26点/30点   ・実際の得点:24点   ・全受検者の平均点:14.3点。
・前回の受検でも26点得点できていたのが、今回24点。得意としていて、受検対策も万全と
 考えていたので残念な結果で終わってしまった。
・自己採点では問1の書き問題は満点。しかし、結果は「(周章)狼狽」が×。周章という熟語の
 漢字を間違える訳がないので、「はね・とめにも気を配って書きましょう。」の「はね」で×と
 なったとしか考えられない。周の2画目のはねが自信がない。書いた漢字で×となったのは
 初めてなので、ショックである。かなり丁寧に書いたつもりでも、日頃の書き方が出たのだろう。
 書いた漢字の採点は、かなり甘いと考えていたのだが意外と甘くないのである。
・問2の読み問題は上記の通り難問であった。「老萊斑衣」が親孝行のたとえ。「鶴髪童顔」が
 老人の若々しいこと。落ち着いて考えたら分らないことも無い気はするが、検定中は完全に
 冷静さを失い、時間切れは間近では正解に辿り着けない。
・落ち着いて受検する為には、はやり検定級の実力を付けるしかない無いのであろうが、しかし
 四字熟語の読み問題は、配点は1点でよいのでもう少し普通のものとして貰いたいものである。
 勉強すれば得点できる「四字熟語」問題が、全受検者の平均得点で5割を割っている。
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