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書籍名 | : | 座談会 台所空間学 |
シリーズ | : | 単行本 |
著者 | : | 山本夏彦・石毛直道・玉村豊男・楜沢成明 |
栄久庵憲司・柴田献一・野口瑠璃・曽根真佐子・山口昌伴 | ||
編 | : | GKインダストリアルデザイン研究所 |
初版発行 | : | 一九八五年七月二五日 〔昭和60年〕 |
紹介版 | : | 一九八五年七月二五日 初版第1刷 |
発行者 | : | 布川角左衛門 |
発行所 | : | 株式会社筑摩書房 |
ISBN | : | 4-480-85266-2 |
定価 | : | 1,300 |
頁 | : | 244 |
印刷所 | : | 多田印刷株式会社 |
製本所 | : | 株式会社積信堂 |
かいつまんで言う | : |
雑誌「建築知識」に山口昌伴氏が執筆した「台所空間学」に端を発しているとのことで、内容的 には地味な本である。 山本夏彦氏の登場は「室内」主宰者で、住宅関係にも造詣が深いからという事であろう。 山本夏彦・楜沢成明・山口昌伴氏の対談の分は24頁。 本書の「いまは昔の食の風景」に山本氏の発言で『ご亭主は曲りなりにも母親の作ったものを 食べて育った若者だとします。細君はパックで育った娘だとします。ですから細君はそもそも自ら あやしんでなんかいないのです。新婚早々の食卓に発泡スチロールの「舟」にのった刺身をその まま出して恥じない。見れば、そのまま出せるようにできているんですからね。その上から彼女は じかにおしたじをかけるんです。こっちは畳人間、あっちはスチロール人間。びっくりしても、男は 言わないことがある。こんなこと軽率には言えませんよ。おまえのうちでは親たちがそうしていたの かと細君を非難することが、一族を敵に回すことになる。言ったってわかるわけじゃない。向こうに 不作法のつもりがない。』とさりげなく話しているが、まさしくそうでどこへ行っても山本節健在で ある。 ただし、この本は「はじめに」の副題が『食文化と台所論をぶつける土俵として』とある通り、その 方面に興味ある方は別として、普通の山本氏の本と期待してはいけない。 |
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