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書籍名 | : | 国家百年の計 |
シリーズ | : | 単行本 |
著者 | : | 渡部昇一 堺屋太一 他 |
初版発行 | : | 平成十三年二月三日 〔2001年〕 |
紹介版 | : | 平成十三年二月三日 第1刷 |
発行者 | : | 藤尾秀昭 |
発行所 | : | 致知出版社 |
ISBN | : | 4-88474-597-3 C0095 |
定価 | : | 1,400 |
頁 | : | 246 |
印刷 | : | サトウ印書館 |
製本 | : | ナショナル製本 |
かいつまんで言う | : |
21世紀へ、7つの視点から、14人の提言対談集。山本/林の分は30頁。 「歴史」の視点から− 渡部昇一/中西輝政 「国家の行方」の視点から− 堺屋太一/小野晋也 「国語」の視点から− 山本夏彦/林 望 「生命科学」の視点から− 多田富雄/村上和雄 「技術」の視点から− 唐津 一/石井威望 「経済」の視点から− 牛尾治朗/中谷 巌 「教育・哲学」の視点から− 芳村思風/土屋秀宇 尋常でないほど大きな活字を使い、行間も広く贅沢な造りとなっているが、高齢者に むかって21世紀への提言をしているのだろうか。 著者の顔ぶれを見ても分るように、この本は意外と掘り出し物であろう。 特に、山本氏と林氏の対談は絶妙であり、林氏の発言は過激で我が山本氏を凌ぐ勢いで ある。本書「われらが祖国は日本語にあり」の林氏は『そうですね。日本の現代詩を、いまは さっぱり読む人がいません。たまさか読まれても、それは変に政治的なものだったり、道学臭 ふんぷんたるものだったり、妙な文字が売りだったり・・・・詩が詩としてでなくね・・・・。』とは 言うし『私は古文のわからない人間に漱石がわかるはずがないと思います。その人は記号論 とか何とかしゃれたふうなことを言って、私に言わせれば全く支離滅裂な文章を書いているん ですが、そういう人たちには『坊つちゃん』も『猫』も幼稚な作品としか映らないんです。』とも 言う。 これには山本氏の発言『文部省は日本人は日本語の真っただ中に生まれ育っているから、 教えないでも覚えると小学生の国語の時間を減らしていますが、それは心得違いです。昔の 子どもたちには四書五経というバックボーンがあった。それがいまは跡形も無くなっている。 いま、最も学ばなければいけないのは国語です。』などは、至極まっとうな話しであり、落ち 着きさえも感じさせる。 本書「エピローグ」に藤尾秀昭氏が『二十世紀の後半、とくに最後の十年、急速に何かが 崩れてしまったのを感じずにはいられない。』と述べておられるが、『二十一世紀を希望ある 世紀にするための示唆』がこの本にはある。 |
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