阿川佐和子のワハハのハ
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書籍名 阿川佐和子のワハハのハ この人に会いたい4
シリーズ 文春文庫
著者 阿川佐和子
初版発行 2005年4月10日 〔平成17年〕
紹介版 2005年4月10日 第1刷
発行者 庄野音比古
発行所 株式会社文藝春秋
ISBN 4-16-743515-2
定価 590
475
印刷 凸版印刷
製本 加藤製本
単行本 二00三年三月三日 文藝春秋刊
かいつまんで言う  「週刊文春」の連載対談「この人に会いたい」に2001年2月から2002年11月までに登場した
92人のうちの23人と、1997年5月に出られた山本夏彦さんを加え、合計24人のインタビューを
まとめた対談集第4弾。
 山本夏彦さんの分は14頁。他は「宮沢りえ」「双葉十三郎」「堺正章」「国谷裕子」「渡部篤郎」
「日野原重明」「伍代夏子」「野村萬斎」「おすぎとピーコ」「村治佳織」「立川談志」「佐藤愛子 
上坂冬子」「原辰徳」「美輪明宏」「井川遥」「野坂昭如」「戸田和幸」「岡江久美子」「永六輔」
「森本毅郎」「大竹しのぶ」と豪華。
 阿川佐和子さんが「あとがき」に洒落で『謙虚で奥ゆかしいと評判の私が、ここまで図々しく
対談連載を本にまとめたいと望むのには理由がある。面白いからだ。一週間後に書店から消え
てしまう週刊誌上だけの命で終わらせるのはもったいない。』と書いているが、なる程魔術の如く
の面白さ。そして山本夏彦さんの古い対談を今回ここに収録した人に感謝したい。山本夏彦
さんは元々文藝春秋とは縁が深いので、よりよかったのだろう。
 本書「朝日新聞の悪口は一生書いていくつもりです」で阿川さんが『でも、お母様は十五歳の
夏彦少年がフランスに行くと言ったとき、よく反対なさいませんでしたね。』と問うと山本氏は
『持て余していたんですよ。普通の不良少年なら構わないんですけどね。普通の不良少年じゃ
ない、扱いようがなかったから。』と語るところがあるが、それは昭和5年です。今でも15歳で
フランスに学ぶ者はほとんどいない。本「一寸先はヤミがいい 発行:新潮社」の年譜によると
『昭和八年 母に呼び戻されて、フランスから帰国』とあるが、普通の経歴ではなく、尋常な人物
でないのも確かである。
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