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書籍名 | : | 意地悪は死なず |
シリーズ | : | 単行本 |
著者 | : | 山本夏彦 山本七平 (対談集) |
初版発行 | : | 昭和五十九年八月八日 〔1984年〕 |
紹介版 | : | 昭和五十九年十月五日 三刷 |
発行者 | : | 加藤勝久 |
発行所 | : | 株式会社講談社 |
ISBN | : | 4-06-201176-X(0) |
定価 | : | 1,200 |
頁 | : | 269 |
印刷所 | : | 株式会社精興社 |
製本所 | : | 大製株式会社 |
装幀 | : | 井上正篤 |
初出誌 | : | 月刊「正論」一九八二年六月号〜一九八三年一月号掲載 |
かいつまんで言う | : |
山本七平さんとの対談集2冊の第2冊目。 講談社からの3冊の第3冊目。 前作は、サンケイ出版の「夏彦・七平の十八番づくし」で二人の息もより合い話しも面白く なってきていているので終了は惜しい気がする。 そして、実はこれ以降の単行本は全て新潮社か文藝春秋である。 名言集の「何用あって月世界へ」と共著の「昭和恋々」は他社であるがそれ以外はない。 それだけ両社の信頼が篤かったとは言えるだろうが現実として色んな出版社からそれぞれ 工夫して、趣味の変わった本を出してくれたらどんな本が読めたのかなとは思う。 ただ、それは贅沢な思いなのか。本の中身ではなく、本そのものなのではあるが。 本書「テレビ人間と活字人間」中の夏彦氏の発言『自分のことを書かれたら必ず間違ってる のなら他人のことも間違っているはずですよね。それならほかのものを疑ってかかるのが当然 なのに、ほかのものは信じる(笑)。これが活字の恐ろしいところなんでしょう。』とあるが、この 発想が精鋭なんで、ありそうな言葉ではあるが意外と新鮮なのである。 また「助平を論じてエロスに及ぶ」では、夏彦氏が『すなわち一人の婦人で全婦人を察する ことができない男が、百人千人の女に接したって何もわかるわけがない。ほんとのことを言う とね。ただ男は(女も)助平だから何かあるんじゃないかと迷うんですよ。』とあり、機微に長けた 話しと混ぜ合わせて読む者は飽きることがない。 「君見ずや管鮑貧時の交り」では、夏彦氏の『年取ってから一番避けなくちゃならないのは、 学校の、人生の師表になりたがることと説教すること(笑)。年取ったからって自動的にひとの 師表になれるなんて、とんでもない誤解ですよ。』と厳しいが、高齢者時代になって、互いに 自戒しなければいけない言葉でもある。 |
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シリーズ | : | 中公文庫 |
印刷 | : | 一九九一年一月二五日 |
初版発行 | : | 一九九一年二月一0日 〔平成3年〕 |
紹介版 | : | 一九九一年二月一0日 初版 |
発行者 | : | 嶋中鵬二 |
発行所 | : | 中央公論社 |
ISBN | : | 4-12-201781-5 |
定価 | : | 480 |
頁 | : | 260 |
印刷 | : | 三晃印刷 |
製本 | : | 小泉製本 |
カバー | : | トープロ |
初出誌 | : | 『意地悪は死なず』昭和五十九年八月 講談社刊 |
解説 | : | なし |
かいつまんで言う | : |
山本夏彦氏の中公文庫14冊の最後。 これで御仕舞。残念である。 此れも絶版である。これ以降の文庫本は「夏彦の写真コラム」以外、文春文庫である。 現実に「室内」の編集兼発行人であり、毎週「週刊新潮」の「夏彦の写真コラム」と毎月 「諸君!」の「笑わぬでもなし」で、とても他の本などに書ける状態で はなかったのであろう。 そして、中央公論新社には、是非「改版」シリーズを続けて頂くように、強くお願いしたい。 山本氏が残し、読み続けて欲しい本はまだまだ沢山あるのだから。 |
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