茶の間の正義
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書籍名 茶の間の正義 改版
シリーズ 中公文庫
著者 山本夏彦
紹介版 2003年8月25日 改版
発行所 中央公論新社
定価 590
ひとことで言う 一コラム一名言
10 2006/ 2/21 「テレビは革命の敵である・128」より
青少年のくせに、何らかの反逆と革新の気概がなく、テレビにうつつをぬかすなら、
フヌケである。
2006/ 2/20 「新薬の副作用ナンバーワン・122」より
新薬の出現によって、百年このかた人は死ななくなった。ほんとは死ぬべき人が、生きて
この世を歩いている。
2006/ 2/19 「ニッポン写真狂時代・116」より
肉眼と心眼があるかぎり、レンズの目は邪魔だと私は心得る。
2006/ 2/18 「わが社わがビルを放り出す・110」より
経験すれば人は利口になるというのは、迷信ではないのか。人は経験によって何かを増した
ろうか。
2006/ 2/17 「テレビ料理を叱る・94」より
けれどもこの世に、もし平和というものがあるならば、季節のものだけしかない食膳の上にある
のではないかと、このごろしきりに思うのである。
2006/ 2/16 「税金感覚・82」より
マジメ人間というものは、自分のことは棚にあげ、正論を吐くものである。
2006/ 2/15 「核家族礼讃を排す・60」より
禁じられた遊びを遊んだことのない子は、動物としての感覚を欠く。
2006/ 2/14 「ポッカレモン・49」より
人は分って自分に不都合なことなら、断じて分ろうとしないものだ。
2006/ 2/13 「株式会社亡国論・28」より
八百屋が若い衆を社員、おかみさんを専務と、本気で呼んだらおかしかろう。
2006/ 2/12 「はたして代議士は犬畜生か・10」より
実社会は互いに矛盾し、複雑を極めている。それは他人を見るより自分を見れば分る。
自己の内奥をのぞいてみれば、良心的だの純潔だのと言える道理がない。
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