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書籍名 | : | 寄せては返す波の音 | |
シリーズ | : | 単行本 | |
著者 | : | 山本夏彦 | |
紹介版 | : | 2002年12月20日 | |
発行所 | : | 株式会社 新潮社 | |
定価 | : | 1400 | |
ひとことで言う | : | 一コラム一名言紹介 | |
10 | 2006/ 7/26 | : | 「とかくこの世はダメとムダ」より |
「とかくこの世はダメとムダ」と私は見ているものだからこんなこと位で怒りはしない。浮世の ことは笑うよりほかないと笑うだけである。 |
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9 | 2006/ 7/25 | : | 「あんまり恩知らず」より |
あらゆる不祥事にかかわらず銀行は平気である。預金の利息をただ同然にしたからその ぶんまるごと利益になった。 |
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8 | 2006/ 7/24 | : | 「世の行末をつくづくと」より |
祖国というのは「言葉」だとシオランは言っている。私は理解を得る手がかりがなくてほとんど 途方にくれている。 |
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7 | 2006/ 7/23 | : | 「痴漢人口は減らず」より |
真の馬鹿はいかなる弁舌をもってしても説得することはできない。孔子さまもただ上知と 下愚は移らずと仰有った。 |
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6 | 2006/ 7/22 | : | 「資本主義には正義がない」より |
人は金ほど好きなものはないというが、正義はもっと好きだ。 | |||
5 | 2006/ 7/21 | : | 「さきだつ不孝をお許し下さい」より |
禽獣の親は仔が一人前になるまでは実によく面倒をみるが、一人前になるとあかの他人で ある、それが自然で孝は自然ではない、教育なのである。 |
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4 | 2006/ 7/20 | : | 「二十年分のテレビを見る」より |
天が下に新しきものなしと洋の東西を問わず賢人は言っている。 | |||
3 | 2006/ 7/19 | : | 「なぜつぶれたか山一證券」より |
金銭というものは清く正しいものではない。邪悪な暗いものだから株屋はあっていい。 ただそれには相応の差別があるべきだ。 |
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2 | 2006/ 7/17 | : | 「田村隆一受賞す」より |
ベレエ帽をかぶってアンカットのフランス語の詩集を携えて、マイカーに婦女子を誘い いれて次々と殺した大久保清じゃあるまいし、もしそれをかぶれば詩人にみえるなら詩人は ベレエ帽をかぶらない。 |
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1 | 2006/ 7/16 | : | 「仔細あっての機械音痴」より |
先方からおしかけてくるものにロクなものはない。 | |||
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