漢字検定 完全征服への道
漢字検定 準1級体験記 表外の読み
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■出題内容 .
 配 点 : ・1問1点・10問=10点
 範 囲 : ・常用漢字全部。
 内 容 : ・―線(傍線)の漢字の表外の読みをひらがなで記す問題。
 傾 向 : ・常用漢字の表外読み。
■注意事項 .
・表外の表とは、『内閣訓令・告示「常用漢字表」』のことで、漢検協会発行の
 『漢字必携 一級』の資料一「常用漢字の表内外音訓表」に示された〔表外〕を
 示している。2級以下では、表外の読みは試験の範囲外であるので、準1級からの
 新出出題形式問題となる。
・上記の資料では、漢検一級用の音・訓には▲印が付いていて、2級以下では、表外の
 読みは範囲外であるので、それ以外は全て準1級の試験範囲となる。
・例えば「堪」の訓読みは「た(える)」であり、表外の訓読みは「こら(える)」と「こた(える)」
 1級用の訓読みは「たま(る)」であり、表外の音読みは「タン」となっている。
・あくまで表外の読みであるので、「違う」の「ちが(う)」は表内読みであり、「たが(う)」が 
 表外の読みであるので、「たが(う)」でなければ正解とならない訳で、意識して取組みたい。
■勉強・攻略法 .
・読みの問題なので、満点を狙いたいが、やはり難しい。しかし、この表外の読みこそが
 漢字の教養を高めるポイントであり、この辺をしっかり抑えておくと、何かの時に役に立つし、
 その、さりげない漢字教養こそが、一目置かれるようになる要素である。
・特に、一度も勉強したことが無い問題が出た時は、殆ど不正解となるので、兎に角、沢山の
 問題をこなすことが必要となってくる。また、正確に覚えこむことも望まれることで、準1級の
 試験に出る漢字は一筋縄にはいかないので、根気よく覚える以外は無い。
■受検感想 .
・自己採点:5点/10点   ・実際の得点:6点   ・全受検者の平均点:5.5点
 本問題は勉強していても、それ程大変でないので、比較的自信があったのだが
 結果は上記の通り、かなり悲惨なものである。読み問で5割では、合格は覚束ない。
・『人の「論う」に任せる』は全く思い付かない問で、まだまだだなと思い知らされた。
 なんと解答したか思い出せない程で、正解は「あげつら」う。
・『歌を一首「仕」ります』も見当がつかない問題であり、「つかまつ」が正解であった。
・『「破」れ鐘』問も難しく、「やぶれかね」では無いだろうとは思ったが、正解の「われがね」
 とは思いつかない。
・読み問がこれでは仕方がないが、ここまで酷いと少し寂しい気分に襲われ、次問へ。
■出題内容 .
 配 点 : ・1問1点・30問=30点
  音読み 20問
  訓読み 10問
 範 囲 : ・常用漢字(1945字)全部と準1級配当漢字(*)(1020字)の約3000字〔JIS第一水準〕。
  * 準1級新出漢字:準1級で初めて検定対象となる漢字。
 内 容 : ・―線(傍線)で示された漢字の読みをひらがなで記す。
 傾 向 : ・音読み・訓読みとも準1級配当漢字が中心。
■注意事項 .
・当然ながら、音読み・訓読みが指定されているので、音読み問を訓読みしたり、訓読み問を
 音読みしては、正解とならない。
・音読みは、2字熟語として出題され読み方は限定される。また、勉強が学力向上につながり
 易いが、訓読みは難しい漢字が出題され、文意を正確に理解しないと正解に結びつかない
 問題や、知らないと絶対に正解とならない問題も多い。
・例えば、「灸」は音読みでは「きゅう」であるが、訓読みは「やいと」。これなど現代の日常生活
 では全く使わない言葉で、地道に丁寧に覚えるしか道はない。
■勉強・攻略法 .
・読みは漢検の中で一番簡単で、尚且つ基本となるものなので、地道に勉強したいが準1級
 ともなると、普段は使用しないような熟語や、訓読みが出題されるので、始めはとっつき
 にくいが、繰り返して覚えていくしかない。しかし、繰り返すと覚えるものであり、繰り返すことが
 できるかが、合否の岐れ道となる。
・時間が余裕があれば、読み問題の読みを問われている漢字を書いて覚えるのも、合格の
 近道と考えられる。読みを問われている漢字は、ほぼ準1級新出漢字であり、それは実は
 書取り問の対象ともなるし、他の問題形式対策としても有効である。
・準1級ともなると読み問でも満点は難しくなるが、読み問で高得点を取らないと合格の道は
 見えてこない。ましてや漢字検定として最初の問題なので、ここで躓くと次からの問題に
 対する意欲が急激に萎えてしまうので、重要である。
■受検感想 .
・自己採点:20点/30点   ・実際の得点:21点   ・全受検者の平均点:17.1点
・読み問がこれでは情けない。特に訓読みが難しかった。間違った問題を全て
 紹介したら、問題になりそうな程に不正解が多いのでその一部を記す。
・訓読み「辛酉」。「しん」までは読めるが「酉」は全く思いつかなかった。「しんゆう」が正解。
 訓読み「蔚蔚」。解答「しゅしゅ」。正解「うつうつ」。まったく掠りもしない。
 訓読み「董狐」。解答「じゅうこ」。正解「とうこ」。知らないものは正解にならない。
・音読み「粥いでいる」。全く歯か立たず。正解「ひさいでいる」
 音読み「甑」。一度は観た記憶があるが見当もつかない「こしき」が正解。
・もう少し勉強が必要なことを痛感しつつ、落胆しつつ、次問題へ。
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