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書籍名 | : | つかぬことを言う |
シリーズ | : | 単行本 |
著者 | : | 山本夏彦 |
初版発行 | : | 一九八0年一二月一0日 〔昭和55年〕 |
紹介版 | : | 一九八一年一月一五日 初版第二刷 |
発行者 | : | 下中邦彦 |
発行所 | : | 株式会社平凡社 |
番号 | : | 0095-826570-7600 |
定価 | : | 1,100 |
頁 | : | 245 |
印刷 | : | 東洋印刷株式会社 |
製本 | : | 株式会社石津製本所 |
装丁・装画 | : | 安野光雄 |
初出誌 | : | 「太陽」『つかぬことを言う』、「毎日新聞」『ちょっといい言葉』 |
かいつまんで言う | : |
本サイト名に使わせて頂いた本。 普段あまり使わない言葉ですがかなりでしょう。 平凡社が出版した唯一の本で、文庫本は中央公論社。 ただコラムの内容には変わりはない。相変わらずの山本節。 山本氏が「あとがき」に『実を言うと私は、つかぬことを言っているつもりはない。当たりまえの ことを言っているつもりなのに、そう思わぬ人が多いので遠慮してこんな題をつけたのである。 ただ私は校正刷を前にして、あまり同じことを言っているのに我ながら驚いている。古く熱心な 読者にはご海容を請うばかりである。』と云っておられるが、此れは反覆に値するコラムなので ある。落語を「これは聞いた。同じだ。他のものがないのか。」というものはいない。それを云う なら聴か なければいいのである。落語には歴史があり、蓄積がある。名人がいて、達者がいる。 それを山本夏彦氏は一人で書き、独りで磨く。「つかぬこと」であるのか、ないのか。どちらでも いいのであり、面白く愉しければそれはそれでいいのである。 とにかく面白い。この辺が角がとれて、とれても鋭く、鋭いが受け入れ易く、受け入れ易いが キレ鋭く、いい味なのである。サイトの題名を頂いた所以である。 本書「人間やっぱり五十年」では、やっぱり『「年寄りのバカほどバカなものはない」という ことわざがあると教えると、たいていの人は喜んで大笑いします。かねがねそう思っていたから でしょう。ただし喜ぶのは若い人です。あるいは若くはないけれど若いと思っている人です。』と 言って、若くない私を暗澹とさせる。 そして、「ロバは旅に出たところで・・・・・・」で『「ロバは旅に出たところで、馬になって帰って くるわけではない」と言う。何の学問も知識もないものが、海外に遊んでも得るところはないと いうほどのことで、むろん私のことだよと言う。』と言う。 旅に出ても年をとってもダメなものはダメなのか。最後には「勝手におし」。ハイ。 |
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シリーズ | : | 中公文庫 |
印刷 | 昭和六十二年九月二十五日 | |
初版発行 | : | 昭和六十二年十月十日 〔1987年〕 |
紹介版 | : | 昭和六十二年十月十日 初版 |
発行者 | : | 嶋中鵬二 |
発行所 | : | 中央公論社 |
ISBN | : | 4-12-201465-4 |
定価 | : | 370 |
頁 | : | 237 |
印刷 | : | 三晃印刷 |
製本 | : | 小泉製本 |
カバー | : | 早坂 信 |
初出誌 | : | 『つかぬことを言う』昭和五十五年十二月 平凡社刊 |
解説 | : | 青木雨彦 |
かいつまんで言う | : |
中公文庫14冊の第10冊目。 当然の如く絶版。 ただ、これは単行本が平凡社で中公文庫だけが出版しているので、改版の可能性は一番 高いと思われ、期待したい。 →→ 時は流れて →→ 結局、淡い期待に終わったこととなったのでしょう。 青木雨彦氏が「解説」に『そんなわけで、わたくし、山本さんが書いたものは、あまり女性に 好かれないだろう―と、勝手に思い込んでいた。が、』と書い ておられるが確かに「が、」で ある。男も女もない。子どもも大人もない。愉しいものは愉しいのである。泉ピン子さんも愛読者 であるという。近々、再度彼女が華開くと思っ ているがその話しには、山本氏を愛読するバック ボーンがある。これをむまえて聴いてご覧。 |
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