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書籍名 | : | 一寸先はヤミがいい |
シリーズ | : | 単行本 |
著者 | : | 山本夏彦 |
初版発行 | : | 二〇〇三年二月十五日 〔平成15年〕 |
紹介版 | : | 二〇〇三年四月五日 六刷 |
発行者 | : | 佐藤隆信 |
発行所 | : | 株式会社 新潮社 |
ISBN | : | 4-10-341311-5 C0095 |
定価 | : | 1,600 |
頁 | : | 300 |
印刷所 | : | 大日本印刷株式会社 |
製本所 | : | 加藤製本株式会社 |
装幀 | : | 新潮社装幀室 |
見返し | : | 著者絶筆原稿 |
本文写真 | : | 新潮社写真部撮影 |
: | 「室内」編集部提供 | |
初出誌 | : | 「週刊新潮」 平成十二年五月二十五日号〜平成十四年十月二十四日号 から109回分 |
かいつまんで言う | : |
「週刊新潮」連載写真コラムの新しいシリーズ4冊最後の第4冊目。 夏彦の写真コラムとしては11冊目。本書も現在文庫本はない。 そして、本当に残念ながらこれでお終いである。もうない。 ただ、この本には山本夏彦さんの年譜がある。(作成:新潮社編集部 協力:工作社) 見返しに夏彦さんの絶筆原稿の写真がある。 切なくなる程の情熱である。八十七歳です。 夏彦さんの貴重な七葉の写真がある。 山本夏彦さんの力がある。 追悼解説文が二文ある。 新潮社に情熱がある。 絶筆のコラムがある。 沢山あるが、これからは夏彦さんのコラムはない。この喪失感は辛い。 有吉玉青氏の追悼文「夏彦さん、焦る」では『今、あらためてこの最晩年に書かれたコラムを 読み、寄せては返す波の音を聞く。終わりのページに近づくにつれて悲しくなる。毎週楽しみに していたコラムはもう増えない。』と悼む。 藤原正彦氏の追悼文「いじわるにも程がある」にも『何度目かにお会いした時、夏彦さんは 「あなたは大正四年生まれの私より古い」と言って大笑いした。すぐ後のコラムで私を「時代遅れ の日本男児」と評した。皮肉とも賞讃ともとれるが、私は「そのまま行け」という激励ととっている。 もう一度あの温顔でからかって欲しかった。そして豆粒大でもよいからいつまでも私の目の先に いて欲しかった。』と嘆く。 前の単行本のタイトルのことを本書「寄せては返す波の音」に書いている。『若い新しい読者が 私の古い友にすすめられてわが旧著を四、五冊熱中して読んで言うには「なんだこの人、同じ ことばかり言ってる」。それを聞いて友は「寄せては返す波の音だと思え」と言った。友だち甲斐 に私をかばってくれたのである。すかさず私はそれを今度の本の題にしたいと請うてもらったので ある。波を子守の歌と聞く読者に読んでもらえればありがたい。』 |
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