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書籍名 | : | かいつまんで言う | |
シリーズ | : | 中公文庫 | |
著者 | : | 山本夏彦 | |
紹介版 | : | 1982年 2月 5日 | |
発行所 | : | 中央公論社 | |
定価 | : | 280 | |
ひとことで言う | : | 一コラム厳選名言紹介 | |
10 | 2006/ 9/15 | : | 「生きがいと差別と」より |
わが家にピアノがあって、隣家になくて、はじめて豊かなのである。 | |||
9 | 2006/ 9/14 | : | 「現代の姥捨」より |
仕事らしい仕事がなくて、給料が世間並なら割がいいと、もし若者が思うなら間違いである。 終日仕事がないことが、どんなにつらいことか知らないのである。人生、同業組合の職員に なるなかれと、このとき私はながめて思ったのである。 |
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8 | 2006/ 9/13 | : | 「拷問のある国ない国」より |
お察しの通り、私はこの世に拷問のない時代があったかと問うているのである。そしてそれは これまでもなかったし、今もないし、これからもないと答えているのである。 |
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7 | 2006/ 9/12 | : | 「広告われを欺かず」より |
記事はまじめくさって、たわけたことを書く。広告は割引いて読むからいいが、記事は額面 通り読むからいけないのである。 |
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6 | 2006/ 9/11 | : | 「キャンペーンならみんな眉つば」より |
戦前は陸海空の強制によって、書かざるを得なかったというが、今はだれの強制によるの だろう。 |
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5 | 2006/ 9/10 | : | 「出かせぎ人はいつも善玉」より |
男は十年二十年働いて、保険金のご厄介にならないのに、半年や一年しか働かない娘 たちが、むやみにほしがるのは怪しい情熱である。 |
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4 | 2006/ 9/ 9 | : | 「すべてこの世は領収書」より |
だから私はそば屋でそばを食べて、そのつど受取をもらう屈辱に、私たちは値いすると 思うのである。 |
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3 | 2006/ 9/ 7 | : | 「今の老人昔の老人」より |
老人が老人らしく見えないのは、たいてい衣装のためで、内部より外部のせいだとわかった のはめでたいが、さりとて男が今さら和服を着るわけにはいかない。 |
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2 | 2006/ 9/ 6 | : | 「映画「大地震」を見る」より |
運を天にまかせたといえば聞こえがいいが、実は私たちは他の哺乳類と共に理解しない のである。 |
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1 | 2006/ 9/ 5 | : | 「ピルはそんなに安全か」より |
原則として、大ぜいが異口同音にいうことなら、信じなくていいことだと私は思っている。 | |||
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